ジャニオタの戯言

うつむくその横顔も ふと見とれてしまうから

俺たちはみんなジャニーズJr.だった

今日はSixTONESのジャニーズJr.最終日。各々募る思いはあるでしょう。こちらは、【『ジャニーズJr.は、卒業したかったけど大切だった』と大我が言ったあの日から、彼らが“ジャニーズJr.”である残されたわずかな時間に愛しさが限界突破したオタクの戯言】です。

 

それでは聴いてください。

「Imitation Rain」

(違います)

 

 

 

『あのさ、最後に我儘言っていい?』
いつものごとくMCではほとんど喋らんかった君が言った。こっちは何を言い出すんかとちょっと無駄に過保護モード発動したよ。(笑) でも同時に、ちょっとゾクッとしたのも事実。とんでもねぇドラマチックな展開が待ち受けているような期待感もちょっとあった。

 

『みんなで、俺たちがジャニーズJr.ってやりたい。』
Jr.担になったのはここ1年のド新規な私は正直この一言ではピンとこなかった。
でも、涙なんか滅多と見せない髙地が泣いてた。『泣けること言うじゃん…』『いつもふざけてばっかなのになんでこんな…』って、憎まれ口叩きながらも泣いてた。泣き虫ほくじゅりはいつも以上に号泣してた。モニターに映されても一言も発することもできずにただただ泣いてた。モニターでは後ろ姿が映し出されたジェシーだったけど、それでも泣いてるのは分かった。

 

ああなるほど。

 

SixTONESにとって『ジャニーズJr.』がどれだけ大切なものだったか、私は全然分かってなかった。すごくすごく大切だったんだ。

 


私は長くジャニオタをやってきながらもデビュー組しか追ってこず、Jr.担なんてのはSixTONESが初めてで、それもヘビーユーザーと化したのはここ1年の話。
『本命は嵐とJUMPだけどJr.だったらバカレア組が推せる~~』だったあの頃。
『えっ!?バカレア組が再集結してるだと!?』と鳥肌が立ったあの頃。
軽率に何度も口にした『もうデビューしちゃえよ~~』は、気付いたら『なんでデビューこねぇの…(泣)』に変わってた。

 

奴らは色んなところで『Jr.だからできること』『Jr.でどこまでやれるか』を真剣に話していたけど、それでもやっぱり私は1秒でも早く“デビュー”が欲しかった。あらゆる媒体で目にする“ジャニーズJr.”の表記に早くこの文字が取れてくんねぇかな、なんて邪魔で邪魔で仕方なかった。


でも君は言ったんだ。
『“ジャニーズJr.”は、卒業したかったけど大切だったじゃん。』


そうじゃん。ずっと大切にしてたじゃん。SixTONESは、いつだって“ジャニーズJr.”に誇り持って闘ってた。
“ジャニーズJr.”っつういつどうなるかも分からん場所で、常に限りなくトップに近いところで闘ってきたこの人たちにとって、この場所が誇りにならないわけがなかった。
デビューはもちろん退所も含め、いったいどれだけの仲間が、共に青春を駆け抜けた仲間が、彼らのもとから去っていっただろう。
「ジャニーズらしくない」なんて言われながら、この場所に残る選択を何度も何度もしてきたんだ。この不安定な場所を、“ジャニーズJr.”であることを、選び続けてきた。そんな彼らにとって、“ジャニーズJr.”がどれだけ大切で特別だったか。1年間も彼らを見ていながら、私は何も見えちゃいなかったな。とにかく“デビュー”が欲しくて、彼らが大切にしてきたもののひとつに目を向けられなかった。
それでもデビュー前のこのタイミングで、やっと少し見えたものがあって良かった。苦しいけど嬉しい。1年とはいえど、私だってJr.担ってやつをやってきたんだ。Jr.担の楽しさ苦しさその醍醐味を享受させてくれよ。

 

デビュー組やってたらさ、シングルごとに衣装チェンジが当たり前だしツアーやるたび衣装変わるし衣装にもそこまでの思い入れはなくて(私はね)。でもJr.って、何回も同じ衣装使うじゃん。今回はこの曲をこの衣装でやるのね!?この衣装好きなんや~~!!みたいな楽しみ方ができる楽しさよ(語彙力2)。それぞれに思い出があるじゃん。どれも大切な思い出じゃん。
抜群のスタイルを活かしご優勝なさっていたオソロの~!
\ストライプスーツ/
関コレで初お披露目しまるで宝石じゃねぇかと眩しさに目が潰れた~!
\ラフイン衣装/
24時間TV出演時大我のトゲトゲで大野くんがイテテってなってて笑った~!
\赤金衣装/
私たちは忘れません!
\忘れません/
この衣装もう使わなくなるのか…なんてとこに寂しさ感じちゃうのはやっぱりJr.担特有なんじゃないかな。たぶん。でも寂しいねぇぇぇぇぇぇ!!!!!!

 

先輩曲のカバーもさ、まるで自分らの持ち歌かのように歌ってきた曲も何曲もあるじゃん。でもこのデビューコンが終われば、そういう曲たちもコンサートではもう歌わなくなる。信じられるか…?THE D-MOTION、あいつらもう歌わなくなるんだぜ…?ジャンピナ樹コール、もうできなくなるんだぜ…?寂しいよぉぉぉぉぉぉ!!!!!! 10年後もみんなで樹コールしたい…Dモで沸きたい…

 

横アリ公演入って、途中から『この曲ももう最後かもしれんのか』とか思っちゃって無理だった。届いた素顔のチェンエラ見ながら『この衣装もう着ないんだ』っておこがましくも寂しかった。


あとはなんと言っても現場数。テレビで見れる数が少ない分現場の供給がエグい。デビューすればこのバランスが見事に逆転する。これがきっと巷で噂の『遠くに行ったみたいで寂しい』ってやつだよね。

 

SixTONESはJr.として色んな景色を見てきてしまったからさ、きっと全部見越して言ってんだね。デビュー発表以降雑誌やらなんやらで何度も何度も見かけた『俺たちは変わらないよ』。きっと色んなファンの色んな声を目の当たりにしてきたんだろうな。

 

Jr.であることの強み、Jr.だからこそできること、これがどれほどの武器になるかも知ってて上手く武器にしてきたんだ。Jr.としての闘い方を必死に身に付けてきたんだ。だから、“ジャニーズJr.”であることを誇ってた。デビュー以外の成功を本気で模索してた。もうその覚悟が固まってたんだ。すごいね。とんでもないね。かっこいいなぁ。君らは世界で一番かっこいいよ。

 


ROTでの『正直デビューしたくない』。あの放送を見たとき、どう受け止めたらいいんやと考えに考え思考を巡らせ考えあぐねて疲れて寝た。()
でもたぶん、『“ジャニーズJr.”は、卒業したかったけど大切だったじゃん。』にその答えの一部があんじゃねぇかなって思った。
やっと、やっとROTでのこの言葉を自分なりに受け止められた。あの時は『デビュー』に対する否定的な感情だとしか思えなかったんだけど、『ジャニーズJr.』に対する肯定的な感情だったんじゃねぇかなって今なら思う。『ジャニーズJr.』である現時点での『SixTONES』に対する肯定的な感情。ちょっと分かった気がしたなんて言うとやっぱりおこがましいんだけど、ちょっと分かった気がして嬉しかった。

 

ねぇ大我。君は良くも悪くもまっすぐで正直で、時には攻めた言葉をお見舞いしてくれるよね。おかげさまで京本担は大変なんだぜ??情緒乱され祭りだわ!!(情緒乱され祭りとは)
5月当初のインタビューで放った『正直デビューしたくない』はなんの嘘もない正直な言葉なんだと思う。でも、そんなこと言っちゃう君だからこそ、デビュー間近で語った『今はもう、怯えや不安は断ち切って、前向きに挑む覚悟はできてます』を全力で信じられる。いつまでも、まっすぐで正直な言葉を紡いでほしい。

 


たった1年間だったけど、楽しかったよJr.担。しんどかったけど楽しかった。1年なんぞで何をほざいてやがると各方面から怒号が飛びそうですが許してくだせェ!デビュー組だけを追ってきていい大人になってからJr.の世界の深みに嵌った人間にとっちゃあなかなかハードな1年でしたァ!LIFE IS HARD!だけどHAPPY!もとい、LIFE IS HARD!だからHAPPY!(嵐育ち)

 

たった1年間だったけど、色んな方のはてブ読み漁ったり昔の動画漁ったり雑誌の対談漁ったりしてたからさ、そりゃもう漁りまくったからさ、1年間って気がしないのよね。特にブログなんてもんはさ、皆様の感情も交錯しつつストーリーが繰り広げられるわけですから。こちらもなんか追体験してるような感覚になっちゃうんすよね。ブログ読みながら勝手に、あの頃の彼らを一緒になって応援してる、みたいな。ここから得たJr.担としての生き様の知見も多かったなぁ。
やはり京本担なので、個人的には京本ラインや京安シンメがアツくて。安井くん退所間近にてこのシンメに沼るという自殺行為に耽っておりました。(笑) あの頃はよく「Jr.担つらすぎるよぉぉぉぉぉぉぉもうやめたいいいいいいいい(泣)」などとほざいていた(激弱オタク)。しかしこれもまた私の短すぎるJr.担人生のうちの思い出のひとつ。


いや本当に、私なんてデビュー知らされるまでの半年ちょいでヒィヒィ言ってたのに、結成当時やバカレア時代からよそ見せず追ってきた皆さま強すぎる…
沼のほとりからチラ見してたあの頃は『Jr.担なんて絶対しんどいのにみんなよくやるよな…』って思ってたのに気が付いたら沼の陽が射さんほど深くに身を沈めてたわ怖い。

 


Jr.界隈特殊なのはさ、自軍自担以外の事情にもそれなりに知識を得るとこよね。デビュー組追ってても自担と仲いい人には好意的な印象は持つけど、それ以上に距離の近さを感じる。応援したい子がどんどん増えちゃってあかん。やからこそのつらみざわ案件もあって『あ~~Jr.担やってるわ~~』と唸ったりもした。みんな最高にキラキラしてるよ~~!!(泣) ジャニーズJr.、最高じゃん…

 

 

こんなド新規の私がSixTONESのジャニーズJr.卒業を寂しく感じてしまうなんて、差し出がましい話ではあるんですけど。ごめんなさい寂しいです(デビューへの嬉しさは大前提)。特にあの横アリオーラス以降急にめちゃくちゃ寂しいです。

 

君らにとってどれだけ『ジャニーズJr.』が大切だったか、ここにきてやっと少し分かってしまったから。ジャニーズJr.ってここまでやれるんだぜ、ってのを本気で体現しようとしていた君らが、どれだけ『ジャニーズJr.』に誇りを持っていたか。

手放したかったけど大切だった『ジャニーズJr.』という憎くて愛おしい肩書き。時には邪魔で、でも時には君らを守ってくれてた『ジャニーズJr.』という肩書き。これからは『SixTONES』で闘っていくんだ。『SixTONES』っつう肩書きが君らの盾となり矛となる日が早く来たらいいな。

 

 

バカレア組、もとい、SixTONES
ジャニーズJr.卒業おめでとう。

 

 

現役ジャニーズJr.、かつてジャニーズJr.だった者、これからジャニーズJr.となる者、全てのジャニーズJr.に幸あれ!!